「シリコンバレー流のイノベーション創出」の話を聞いてきた
シリコンバレーのVC投資家の話を大阪で聞ける機会なんてほぼなかったので、聞いてきました。
イベント詳細
シリコンバレーのベンチャーキャピタリスト、アニスウッザマン氏を迎え、シリコンバレーにおけるスタートアップのトレンドについて具体的な例を紹介しながら、一流のスタートアップを数多く生み出すシリコンバレーのイノベーション創出について講演いただきます。また、サンブリッジ グローバルベンチャーズの平石郁生氏を迎え、日本におけるイノベーション創出の環境づくりについて、アニスウッザマン氏との対談を行っていただきます。
アニス・ウッザマン
シリコンバレーにてFenox Venture Capitalを設立。主に初期投資とファイナルラウンドを専門とし、全世界のインターネット、ソフトウェア開発、リテイル関連をメインとした投資を行っている。ユニークなモデルとグロ-バルなコネクションを使い、新時代のベンチャーキャピタルを運営。ベラルーシのフェノックスグローバルグループがLPとなりファンドを立ち上げ、総額20億円の投資規模を実現(継続して1,000億円までのロードマップ)。2012年、年頭には日本事業会社LPによる第2号ファンドを終了し、現在は第3号ファンドを調達中。過去にはIBM、Cadenceにてビジネス戦略に従事。また現在に至るまで小売業からエンジニアリング企業まで数々の会社をM&Aさせた実績を持つ。東京工業大学電気情報工学卒業。オクラホマ州立大学電気工学にて修士、東京都立大学情報通信システム工学にて博士を取得。これまでに30篇以上の学術論論文を執筆し、100件以上の国際学会、ワークショップ、セミナーに参加。著書『スタートアップ・バイブル シリコンバレー流・ベンチャー企業のつくりかた』が講談社より9月5日に発売予定。
話の内容は、テクノロジーが向かう方向から始まりました。
METAのSpaceGlassesビデオの紹介
まさに、電脳コイルの世界ですよね。
世界トップレベルは、ここまでやるので驚かされます。もちろんYC。
Fenox VCのYCのデモデーであった出来事が紹介されてました。
ピッチ開始30秒以内にSNSでコンタクトしても、40番目の投資コンタクト権が得られるという状況だそうです。
続いて、
1. 文化の話
アメリカでは、「家族」「社会」「高等教育」がいい環境らしいです。
”失敗して成功する”という共通認識をもってる人が多い。
教育に関しては、Young Entrepreneurs Sell Lemonade という、レモネード売ってアントレプレナーシップを学ぶというのが有名なようです。
2.エコシステム
スタートアップシティに適してる街の1番はシリコンバレー。
ちなみに、2番めの街は、TEL AVIV(イスラエル)だそうです。
・あの人ができるなら自分もできるという環境
・資金的な事を悩まなくてもいい環境(誰かしら応援してくれる確率が高い)
が特に優れてるそうです。
スタートアップは、mover and shaker の役割をしてもらうアドバイザー探しも重要とのこと。
それと、スタートアップのExit戦略としてM&Aが当然のように存在する。
IBM、Google、FacebookなどもR&Dにお金は使わないが、M&Aで技術を買う戦略をとってるらしいです。
生き残るための買収戦略だそうです。
3.Marketing
日本はもっと自慢することが必要だそうです。
Dollar Shave Clubの例が紹介されました。
YouTubeマーケティングをビデオ会社と組んでバズって成功した事例です。
一時期クレイジーなビデオで有名になったので、見たことある人もいると思います。
このビデオ出す前は、ほぼ誰にも相手にされなかったようですが、
アップしてバズった後3日後に11億ぐらい資金調達したそうです。
4.テクノロジー
Scandu
http://www.scanadu.com/
Health Care分野のハードウェア。
医者要らずセンサーアプリといった感じのものを紹介。
そして、最近では、投資家もお金だけでは起業家に相手にされないようになってるそうです。
Smart Moneyというキーワードがあがってて、何かというと、
Money(お金) + Knowledge(=アドバイス)
が求められると。
今の自分たちMoffでも求めてる事まさにという感じです。
もっと色々な話、特許戦略やDropboxの秘話など、アニスの著書に書かれています。
自分は、セミナー前に読了しましたが、まんべんなくまさにスタートアップ・バイブルという内容。